「広島県でアパート経営を始めたいけど確信がもてない」などと悩んでいませんか。まとまった資金が動くため、決断を下せない方は多いでしょう。
勇気をもって一歩を踏み出すこともできますが、情報がない中で決断を下すことはおすすめできません。必ず成功するとは言い切れないからです。なんとなく始めると、後悔する結果になるかもしれません。

この記事では、広島県でアパート経営を始める前に知っておきたいポイントを紹介しています。
以下の情報を参考にすれば、広島県がアパート経営に向いているか、アパート経営に参入するときに意識したい点などがわかるはずです。広島県の現状とアパート経営について理解を深めたい方は参考にしてください。

1. 広島県でのアパート経営は儲かる?

広島県はアパート経営に適しているのでしょうか。いくつかのデータをもとに検討を進めます。

1.1 広島県の人口

総務省統計局が発表している資料によると、2019年10月1日における都道府県別の人口は次の通りです。

順位

都道府県名

男女計(千人)

順位

都道府県名

男女計(千人)

1位

東京都

13,921

8位

北海道

5,250

2位

神奈川県

9,198

9位

福岡県

5,104

3位

大阪府

8,809

10位

静岡県

3,644

4位

愛知県

7,552

11位

茨城県

2,860

5位

埼玉県

7,350

12位

広島県

2,804

6位

千葉県

6,259

13位

京都府

2,583

7位

兵庫県

5,466

14位

宮城県

2,306

総務省統計局「人口推計 2019年10月1日現在人口推計」

広島県は、全国で12番目の人口となっています。東京都などに比べると劣りますが、広島県も人口の多い都道府県といえるでしょう。

1.2 広島県の人口密度

人口密度もアパート経営を検討するうえでチェックしておきたいポイントです。
総務省統計局が発表している資料によると、令和2年における都道府県別の人口密度は次の通りです。

順位

都道府県

人口密度(人/k㎡)

順位

都道府県

人口密度(人/k㎡)

1位

東京都

6,410.40

11位

香川県

506.70

2位

大阪府

4,641.00

12位

茨城県

470.5

3位

神奈川県

3,824.50

13位

静岡県

467.4

4位

埼玉県

1,934.50

14位

奈良県

359.10

5位

愛知県

1,458.70

15位

滋賀県

352.00

6位

千葉県

1,219.00

16位

佐賀県

332.70

7位

福岡県

1,030.60

17位

広島県

330.40

8位

兵庫県

651.00

18位

長崎県

317.90

9位

沖縄県

643.3

19位

宮城県

316.3

10位

京都府

559.40

20位

三重県

306.80

総務省統計局「人口推計 2019年10月1日現在人口推計」


広島県の人口密度は、全国で17番目です。人口密度もまずまず高いといえるでしょう。

1.3 広島県の空き家率

賃貸物件の需要もチェックしておきたいポイントとしてあげられます。
賃貸物件の需要は、空き家数などから推測できます。広島県が発表している資料によると、平成30年10月1日時点における広島県と全国の空き家数・空き家率は次の通りです。

空き家数

増減率

空き家率

増減率

広島県

215,600戸

2.6%減少

15.1%

0.8%減少

全国

8,488,600戸

3.6%増加

13.6%

0.1%増加

広島県「広島県空き家対策対応指針」

 全国の空き家数・空き家率が増加している中で、広島県の空き家数・空き家率は減少しています。
特に、賃貸用住宅の減少が顕著です。具体的には、105,100戸(平成25年)から89,000戸(平成30年)に減少しています。

1.4 広島県はアパート経営を始めやすい都道府県

以上のデータをもとに考えると、広島県はアパート経営を始めやすい都道府県といえるでしょう。
中でも広島市は、いわゆる高属性の入居者が多いといわれています。県外から転勤でやってきた入居者が多いからです。
アパート経営に興味がある方は、具体的に検討を進めてみてはいかがでしょうか。

2. 広島県でアパート経営をする強み

広島県には、アパート経営に適した強みがあります。続いて、注目したいポイントを紹介します。

2.1 広島市中心部の再開発

広島市の中心部は再開発が進められています。高齢化の進展に備えて、アクセスしやすい場所に都市機能を集約するためです。
例えば、広島駅南口広場の再整備が進められています。目玉となるのが、広島駅ビルASSEの建て替えです。2025年に、延べ床面積約111,000平方メートル、地上20階、地下1階からなる駅ビルへと生まれ変わります。
商業施設部分には、ショッピングセンター・シネマコンプレックス・ホテルが入居する予定です。 

広島市中区元町の中央公園広場で、サンフレッチェ広島のホームスタジアムになるサッカースタジアムの建設が進められている点も見逃せません。
完成予定は2023年、開業予定は2024年です。将来を見据えて再開発を進めている点は、アパート経営を検討するうえで注目したいポイントといえるでしょう。

2.2 アストラムラインの延伸

アストラムライン(広島高速交通広島新交通1号線)の延伸が計画されている点も広島県の魅力です。
具体的には、広域公園前駅と西広島駅がつながります。延伸の目的は、JR山陽本線とアストラムラインで環状型ネットワークを形成することです。

利便性が高まることで、人・物・金・情報がスムーズに循環するようになると考えられています。
延伸が計画されている地域は、賃貸市場で注目が高まるかもしれません。

3. 広島県でアパート経営を始める際に押さえたいポイント

続いて、広島県でアパート経営を始める前に知っておきたいポイントを紹介します。

3.1 おすすめの地域は広島市

広島県で賃貸需要が最も高いエリアは広島市です。特に、中区は広島市の中心エリアであるため賃貸需要が高いと考えられます。
また、ベッドタウンとして人気を集める安佐南区もアパート経営に適しています。
商業施設が多いうえ、アストラムラインが走行しているため、都市部へのアクセスも良好です。

前述の通りアストラムラインの延伸が計画されている点も見逃せません。中長期的な発展を期待できるエリアです。

3.2 エリアで賃貸需要は異なる

同じ広島県でも、エリアで賃貸需要は異なります。
基本的には、都市部や大学周辺などは単身者の賃貸需要、郊外はファミリーの賃貸需要が高くなります。 

例えば、広島駅周辺は単身者、安佐南区はファミリーの需要が高いといえるでしょう。
エリアの賃貸需要を見極めて、物件を選択する必要があります。

以下の記事では、賃貸需要の調べ方を詳しく解説しています。気になる方はぜひあわせてご覧ください。

賃貸需要の調べ方とは?調べる際の注意すべき4つのポイント

4. 広島県はアパート経営を始めやすい都道府県

広島県のアパート経営について解説しました。
人口や人口密度などを見る限り、全国的に見てもアパート経営を始めやすい都道府県と考えられます。
広島駅周辺で再開発が予定されている点も魅力です。
興味のある方は、具体的な検討を進めてみてはいかがでしょうか。

広島のような地方でアパート経営したい方に向けて、地方でアパート経営をするメリット・デメリットやアパート経営を成功させるためのポイントを解説しています。気になる方はぜひあわせてご覧ください。

地方でアパート経営するメリット・デメリットと成功のためのポイント

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この記事の監修

マリモ賃貸住宅事業部

不動産事業を50年以上続けてきたマリモが、お客様目線でお役に立つ情報をお届けしています。不動産投資初心者の方に向けての基礎知識から、経験者やオーナー様向けのお役立ち情報まで、幅広い情報の発信を心がけています。部内の資格保有者(宅地建物取引士、一級建築士、一級施工管理技士、二級ファイナンシャル・プランニング技能士、管理業務主任者など)が記事を監修し、正しく新鮮な情報提供を心がけています。

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